遠隔転移負荷が低いホルモン感受性前立腺がんにおける前立腺部への放射線治療 ー Review ー

  前立腺がん

Müller AC et al. Strahlenthe Onkol. 2022. PMID: 35704054
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35704054/

・遠隔転移負荷が低い(low burden of distant metastases)ホルモン感受性前立腺がんに対する放射線治療
・Review


<目的>
・DEGRO Expert Commission on Prostate Cancerは、遠隔転移負荷の低い(low metastatic burden)ホルモン感受性前立腺がん患者に対する、前立腺部への放射線治療の適応の見直しを行った。

<対象と方法>
・PubMed databaseを用いて、同時性の負荷の低い遠隔転移を有する前立腺がんにおける前立腺腫瘍に対する放射線治療に関するランダム化試験のエビデンスを検索した。

<結果>
・2つのランダム化試験が同定された。
・STAMPEDE試験では、遠隔転移負荷が低い患者では、標準治療(SOC, standard of care)へ前立腺腫瘍に対して放射線治療(EQD2 72 Gy以下)を追加することにより3年時点で8%の生存成績の改善が示された。
・Horrad試験では統計学的有意差は認められなかったものの、骨転移<5病変の患者のサブグループでは、リスクの低減効果が認められた。
・2つの臨床試験のメタ解析(STOPCAP meta-analysis)では、4個までの骨転移の患者やM1aのみの転移(領域外リンパ節転移)の患者で、前立腺部に対する局所治療のベネフィットが示された。

<結論>
・3年の生存成績の改善が認められ、遠隔転移負荷が低い(骨転移4個以下 ± 領域外リンパ節転移 または領域外のリンパ節転移のみ)が認められる患者では、前立腺部に対する放射線治療が新たな標準治療。


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