子宮頸がん中間リスクのリスク評価

  子宮頸がん

Shigeta S et al. Int J Clin Oncol. 2022. PMID: 35701640
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35701640/

・子宮頸がんに対する根治的子宮全摘出術後の中間リスク患者のリスク評価
・多施設共同後ろ向き研究、Japanese Gynecologic Oncology Group(JGOG)


<背景>
・腫瘍径が大きい場合、1/2以上の間質浸潤陽性、リンパ脈管浸潤(LVSI, lymphovascular space invasion)などが存在する患者では、術後にアジュバント(術後)治療が考慮されることが多い。
・しかしながら、中間リスク群に対するアジュバント治療の適応や方法に関しては依然として議論が残っている。
・今回の研究の目的は中間リスク患者の治療成績の違いを解析し、アジュバント治療の個別化を模索すること。

<対象と方法>
・JGOG 16施設において、根治的子宮全摘出術が行われた6,192例の子宮頸がんをレビューした。

<結果>
・合計で1,688例が中間リスクに分類され、37.3%に対してはアジュバント治療が行われていなかった。
・アジュバント治療が行われた患者のうち、放射線治療、同時化学放射線療法および化学療法が同程度の割合で施行されていた。
・3つすべてのリスク因子が存在した患者では、リスク因子1つや2つの患者と比較して全生存が不良であった。
・多変量解析において、リンパ脈管浸潤(LVSI)に追加して、扁平上皮がん以外の組織型、膣浸潤が再発や死亡のリスク因子であった。
・腫瘍径 40 mm以上、手術センターのボリュームが再発のリスク因子であった。
・外側1/2への間質浸潤や卵巣転移が死亡のリスク因子であった。

<結論>
・今回の研究では子宮頸がん、中間リスクの予後の有意な異なりが示された。
・今後は従来のリスク因子や他の病理学的知見に基づいてアジュバント治療の適応に関する研究が行われる必要がある。


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