胃原発T細胞リンパ腫の疫学と予後

  悪性リンパしゅ

Zhang MQ et al. Cancer Med. 2022. PMID: 35698430
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35698430/

・胃原発T細胞リンパ腫の疫学と予後


<背景>
・胃原発T細胞リンパ腫(PF-TCL, primary gastric T-cell lymphoma)は稀な血液悪性疾患で、これまでの報告は少ない。
・今回の研究の目的は胃原発T細胞悪性リンパ腫(PG-TCL)の疫学、臨床的特徴、生存成績を解析すること。

<対象と方法>
・SEER(Surveillance, Epidemiology, and End Results)database(1975年-2016年)より164例の胃原発T細胞リンパ腫(PF-TCL)164例を抽出し、解析を行った。
・Kaplan-Meier法を用いて、全生存(OS, overall survival)、疾患特異的生存(CSS, cancer-specific survival)を推計した。
・Cox proportional hazard regressionを用いて、全生存(OS)や疾患特異的生存(CSS)の予後因子を同定した。

<結果>
・胃原発T細胞リンパ腫の発生率は、10万人年あたり0.0091で、加齢と共に増加。
・発症年齢の中央値は65歳で男性に多く認められた。
・主な組織型は末梢性T細胞性リンパ腫, NOS(63.4%)。
・全生存率:1年 45.5%、2年 34.7%、5年 23.5%。
・疾患特異的生存率:1年 47.4%、2年 37.3%、5年 29.6%.
・多変量解析において、診断時の年齢、化学療法の施行、放射線治療の施行が全生存の有意な因子であった。
・化学療法単独と比較して、化学療法+放射線治療の併用と良好な全生存との関連性が認められた。
・診断時の年齢と化学療法の施行が、疾患特異的生存の有意な因子であった。

<結論>
・胃原発T細胞悪性リンパ腫の発生率は低く、稀な悪性腫瘍。
・胃原発T細胞悪性リンパ腫の予後は一般に不良であった。
・化学療法と放射線治療の併用と良好な全生存との関連性が認められた。


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