食道扁平上皮がんに対するシスプラチン/パクリタキセル併用化学放射線療法 ーIFRT (involved-field radiotherapy)

  食道がん

 Li H, et al. Radiat Oncol. 2022. PMID: 35681233
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35681233/

・局所進行食道扁平上皮がんに対する化学放射線療法
・シスプラチン/パクリタキセル併用、Involved-field放射線治療
・第2相試験、中国、ChiCTR1800017039


<目的>
・今回の試験の目的は、局所進行食道扁平上皮がん(ESCC, esophageal squamous cell carcinoma)に対する、強度変調放射線治療(IMRT, intensity modulated radiotherapy)によるシスプラチン/パクリタキセル同時併用のinvolved-field放射線治療(IFI, involved-field irradiation)の有効性と安全性を評価すること。

<対象と方法>
・局所進行食道扁平上皮がん(ESCC)を登録し、根治目的の同時化学放射線療法を行った。
・強度変調放射線治療(IMRT)によりInvolved field放射線治療(IFI)を行い、総線量 61.2 Gy/34回の照射を行った。
・放射線治療開始日よりシスプラチン/パクリタキセルによる化学療法を開始し、1ヶ月後と2サイクルを同時併用し、同様のレジメンにより維持化学療法を2サイクル施行した。
・主要評価項目:2年局所領域無再発生存(LRFS, locoregional recurrence-free survival)。
・副次評価項目:全生存(OS, overall survival)、無増悪生存(PFS, progression-free survival)、安全性。

<結果>
・2018年1月から2020年9月の期間に、108例が登録された。
・78.7%(85/108例)の患者で4サイクルの化学療法を完遂した。
・生存例の経過観察期間の中央値は33.9ヶ月(IQR 29.2-41.1)。
・2年局所領域無再発生存率:64.2%。
・無増悪生存期間の中央値は39.2ヶ月。
・全生存率:1年 88.0%、3年 63.3%。
・照射野外の領域再発が7例(6.5%)に認められた。
・好中球減少:グレード3 21.3%、グレード4 37.0%。

<結論>
・局所進行食道扁平上皮がんに対する、シスプラチン/パクリタキセル併用による強度変調放射線治療によるinvolved-field放射線治療の局所制御や全生存は有望な結果であったが、血液毒性が高頻度に認められた。


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