局所進行非小細胞肺がんに対する化学放射線療法 ー 併用化学療法のネットワーク・メタアナリシス ー

  非小細胞肺がん

Zheng Q et al. BMC Cancer. 2022. PMID: 35725420
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35725420/

・局所進行非小細胞肺がんに対する同時化学放射線療法における化学療法の併用レジメン
・ネットワーク・メタアナリシス


<背景>
・局所進行非小細胞肺がん(LA-NSCLC, locally advanced non-small cell lung cancer)では、同時化学放射線療法(CCRT, concurrent chemoradiotherapy)が治療の基本。
・今回の研究の目的は、局所進行非小細胞肺がん(LA-NSCLC)に対する同時化学放射線療法(CCRT)における併用化学療法レジメンの有効性と毒性を、ネットワーク・メタアナリシス(NMA, network meta-analysis)により評価を行うこと。

<対象と方法>
・PubMed、EMBASE、Web of Science、Cochrane Central Registry of Controlled Trials(CENTRAL)を用いてシステマティックレビューを行った。
・直接 / 間接的なエビデンスを組み合わせ、オッズ比(ORs, odds ratio)および 95% 信頼区間を推計した。
・Cluster analysesを行い、異なる同時化学放射線療法レジメンの有効性と毒性を比較した。
・Comparison-adjusted funnel plotsを用いて出版バイアスの評価を行った。

<結果>
・22研究をネットワーク・メタアナリシスに組み入れ、18のレジメンを評価した。
・評価した併用化学療法レジメン:シスプラチン/エトポシド、カルボプラチン/パクリタキセル、ペメトレキセド/カルボプラチン、ペメトレキセド/シスプラチン、ドセタキセル/シスプラチン、S-1/シスプラチン、マイトマイシン/ビンデシン/シスプラチン、シスプラチン/ビノレルビン、シスプラチン、エトポシド/シスプラチン/アミフォスチン、5ーFU、パクリタキセル/シスプラチン、イリノテカン/カルボプラチン、ネダプラチン、カルボプラチン/エトポシド、パクリタキセル、カルボプラチン。
・ネットワーク・メタアナリシスの結果では、他のレジメンと比較して、シスプラチン/エトポシド、やカルボプラチン/パクリタキセル、ペメトレキセド/シスプラチン、S-1/シスプラチン、シスプラチン/ビノレルビン併用の有効性が比較的高かった。
・毒性に関しては、カルボプラチン/パクリタキセル、ペメトレキセド/シスプラチン、ドセタキセル/シスプラチン併用で比較的低かった。

<結論>
・今回の解析結果では、局所進行非小細胞肺がんに対する同時化学放射線療法の併用レジメンとして、ペメトレキセド/シスプラチン併用やカルボプラチン/パクリタキセル併用が適している様子。
・3年全生存率はペメトレキセド/シスプラチン併用で最も良好であった。


LEAVE A COMMENT