表在型食道がんに対する根治的(化学)放射線療法後の再発形式と救済治療

  食道がん

Kawamoto T et al. Front Oncol. 2022. PMID:35898896
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35898896/


<背景>
・I期食道がんに対する根治的放射線治療(RT)後の全生存成績は、手術に劣らないことが報告されている。
・しかしながら、根治的放射線治療(RT)後の再発形式やその後の救済治療の詳細な報告は少ない。
・今回の研究の目的は表在型食道がん(T1a/T1bN0M0)に対する根治的放射線治療(RT)/化学放射線療法(CRT)後の再発形式を比較し、その後の救済治療を評価することである。

<対象と方法>
・食道扁平上皮がん(cT1a または cT1b N0M0)に対し根治的放射線治療(RT)/化学放射線療法(CRT)が施行された患者を組み入れた。
・生存成績、再発形式、救済治療を評価した。

<結果>
・食道がんに対し放射線治療(RT)/化学放射線療法(CRT)が行われた40例を組み入れ、cT1a群(20例)とcT1b群(20例)に分けて評価を行った。
・3年全生存率は cT1a 83%、cT1b 65%(p=0.06)、3年無増悪生存率は cT1a 68%、cT1b 44%(p=0.15)であった。
・cT1a群において、6例に局所再発、2例に異時性の再発が認められた。
・7例に対し内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が行われ、1例に対しアルゴンプラズマ凝固療法(APC)が行われていた。
・cT1b群において、6例に局所再発が認められ、1例に領域リンパ節転移再発、1例に局所再発および領域リンパ節転移再発が認められた。
・1例に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が行われ、1例に対して光線力学的療法(PDT)、3例に対して外科的手術、1例に対して放射線治療(RT)が行われ、2例に対してはベストサポーティブケアが行われた。
・cT1b群と比較して、cT1a群では救済治療として内視鏡的治療が行われた患者の割合が高かった(p=0.007)。
・内視鏡的治療後には、cT1a群、cT1b群いずれにも再発を認めなかった。

<結論>
・cT1a群においては領域リンパ節再発や遠隔転移再発は認められなかった。cT1b群と比較して、cT1a群では再発後に内視鏡的治療による救済治療が行われることが多く、全生存が良好な傾向がみられた。


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