【JCOG1015】 上咽頭がんに対する2ステップ法による強度変調放射線治療

  上咽頭がん

Nishimura Y et al. Int J Clin Oncol. 2020. PMID: 32221802
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32221802/

・局所進行上咽頭がんに対する2ステップ法による強度変調放射線治療(IMRT)
・多施設共同第2相試験、JCOG1015


<背景>
・JCOG1015試験では、上咽頭がん(NPC, nasopharyngeal cancer)に対する2ステップ法による強度変調放射線治療(IMRT)の有効性と安全性を評価した。

<対象と方法>
・20-75歳、II期-IVB期の上咽頭がんを登録した。
・2ステップ法による強度変調放射線治療(IMRT);強度変調放射線治療前と治療期間中にCTを用いた計画を行い、初期のプランで46 Gy/23回、ブーストプランで 24 Gy/12回を照射(総線量:70 Gy)。
・シスプラチン 80 mg/m2、3週ごと、3コースを強度変調放射線治療(IMRT)に同時併用し、シスプラチン 70 mg/m2、5-FU 700 mg/m2 5日間、4週毎、3コースのアジュバント化学療法を施行した。

<結果>
・2011年から2014年の期間に12施設より75例の患者が登録された。
・3年全生存率は88%(95% CI 78-94%)で、病期(II期 21%、III期 44%、IV期 35%)による調整を行った期待3年全生存率75%をを上回った。
・3年無増悪生存率:71%(95% CI 59-80%)、3年局所領域無増悪生存率:77%(66-85%)。
・グレード4-5の晩期毒性は認められなかったものの、15例(20%)にグレード3の晩期毒性が認められた。
・口腔乾燥症(グレード2):1年 26%、2年 12%、3年 9%。

<結論>
・上咽頭がん(NPC)に対する2ステップ法を用いた強度変調放射線治療(IMRT)による3年全生存率は良好な結果で、毒性は許容範囲。
・この方法は局所進行上咽頭がんに対する治療選択肢の1つとなりうる。


Nishimura Y et al. Int J Clin Oncol. 2020. PMID: 32221802

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