頭頸部がんに対する強度変調放射線治療の線量制約

  頭頸部がん

Inada M et al. Radiat Oncol. 2022. PMID: 35902868
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35902868/

・頭頸部がんに対する強度変調放射線治療(IMRT)における危険臓器の線量制約
・JCOG1015A1


<背景>
・JCOG1015A1研究は、JCOG1015のデータを基にして、頭頸部がんに対する強度変調放射線治療(IMRT)の線量制約を決定する補助研究。

<対象と方法>
・JCOG1015に登録された強度変調放射線治療(IMRT)により治療された患者74例の危険臓器(OAR)の線量体積ヒストグラム(DVH)データを収集した。
・晩期毒性の発生率を評価し、ROC解析を用いて線量体積ヒストグラム(DVH)の最適なカットオフ値を求めた。

<結果>
・5年累積発生率は、脊髄炎(グレード1)10%、中枢神経の壊死(グレード1以上)5%、視神経障害(グレード2以上)2%、嚥下障害(グレード2以上)11%、喉頭浮腫(グレード2以上)5%、聴力障害(グレード2以上)26%、中耳炎(グレード2以上)34%、甲状腺機能低下(グレード1以上)34%。
・脊髄炎(脳幹 D1cc 55.8 Gy以上)、中枢神経壊死(脳 D1cc 72.1 Gy以上)、視神経障害(眼球 Dmax 36.6 Gy以上)、聴力障害(同側内耳 Dmean 44 Gy以上)で、線量体積ヒストグラム(DVH)と毒性発生率との相関が認められた。
・視神経、咽頭収縮筋(PCM)、甲状腺の線量体積ヒストグラム(DVH)と毒性発生率とも相関がみられる傾向があった。
・2年時点でのグレード2以上の口腔乾燥症:対側の耳下腺の平均線量(Dmean 25.8 Gy以上 vs. 未満)17% vs. 6%。

<結論>
・多くの危険臓器(OAR)において線量制約のクライテリアは適切なものであった。
・内耳や咽頭収縮筋、脳幹では、より厳しい線量制約が必要かもしれない。


Inada M et al. Radiat Oncol. 2022. PMID: 35902868

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