【JCOG0909】II期/III期食道がんに対する、救済治療を含めた、根治的化学放射線療法

  食道がん

【JCOG0909】Takeuchi H et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2022. PMID: 35932949
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35932949/

・II期/III期食道扁平上皮がんに対する、救済治療を含めた、化学放射線療法
・単アーム前向き試験、JCOG0909


<背景/目的>
・局所進行食道がん(EC)において、初期治療として外科手術を拒否した場合には、根治的化学放射線療法(CRT)が標準治療。
・しかしながら、生存成績は満足できるものではなく、晩期毒性の発生頻度が高く、救済手術後の重篤な合併症が依然として解決すべき問題点として残されている。
・今回の単アームの多施設共同試験(JCOG0909)では、救済治療を考慮し、化学放射線療法に関連した救済治療後の毒性を減らし生存成績の改善を目的とした化学放射線療法の治療法の変更の有効性を確認した。

<対象と方法>
・対象:T4を除く、UICC 6th II期/III期食道がん
・化学療法:シスプラチン 75 mg/m2 on days 1 and 29、5-FU 1000 mg/m2/day on days 1-4 and 29-32。
・放射線治療:50.4 Gy。
・良好な奏効が得られた患者では、1-2サイクルの化学療法を追加した。
・病変が残存した場合/再発した場合には、内視鏡的切除術または外科手術により救済治療を行った。
・主要評価項目:3年全生存割合、推計サンプルサイズ:95例(one-sided alpha of 5% and a power of 80%)、期待3年全生存割合:55%、閾値:42%。

<結果>
・96例が登録され、94例が有効性の解析に組み入れられた。
・完全奏効が55例(59%)で得られた。
・内視鏡的切除による救済治療が5例(5%)、手術による救済治療が25例(27%)に行われた。
・19例(76%)で救済手術によりR0切除が得られた。
・5例(20%)にグレード3/4の手術合併症が認められ、経過観察期間中、9例(9.6%)にグレード3の晩期毒性を認めた。
・3年全生存割合は74.2%(90% CI 65.9-80.8%)

<結論>
・根治的化学放射線療法と救済治療の併用による化学放射線療法に関連した毒性の発生頻度は低く、全生存は良好な結果で、局所進行食道がん患者における有望な治療選択肢。


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