小児腫瘍>髄芽腫>陽子線治療>vs. X線治療

 

小児腫瘍>髄芽腫>陽子線治療>vs. X線治療


Aldrich KD, et al. J Neurooncol. 2021. PMID: 34596831

・小児髄芽腫(medulloblastoma)に対する放射線治療後の甲状腺機能低下、成長ホルモン分泌低下、副腎機能障害
・陽子線治療 vs. X線治療
・後ろ向き研究、米国
・小児脳腫瘍に対する全脳全脊髄照射後には、内分泌機能障害が認められることも多い。
・陽子線治療とX線治療が内分泌機能へ与える影響を比較したデータは限られている。
・方法:1997-2016年、髄芽腫に対しX線治療 / 陽子線治療にて治療された小児患者における、甲状腺機能低下症、成長ホルモン分泌不全、副腎機能不全を後ろ向きに評価した。
・全例に対して全脳全脊髄照射が行われており、定期的に内分泌機能の評価が行われていた。
・結果:118例の髄芽腫患者を解析した。
・放射線治療終了後からの経過観察期間(中央値)5.6年。
・甲状腺機能低下が35例(31%)、成長ホルモン分泌不全が71例(66%)、副腎機能不全が20例(18%)に認められた。
・陽子線治療と比較して、X線治療により治療された患者に原発性甲状腺機能低下が多く認められた(28% vs. 6%, HR 4.61, 95% CI 1.2-17.7, p=0.03)
・中枢性甲状腺機能低下、成長ホルモン分泌不全、副腎機能不全は両群間で同様であった。
<結論>小児に対する髄芽腫に対する全脳全脊髄照射後、X線により治療された患児と比較して、陽子線により治療された患児で原発性甲状腺機能低下を発症する頻度が低かった。


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