直腸がん>術前化学放射線療法>併用レジメン>オキサリプラチン/5-FU

 

直腸がん>術前化学放射線療法>併用レジメン>オキサリプラチン/5-FU


Rödel C, et al. Lancet Oncol. 2015. PMID: 26189067

・局所進行直腸がんに対する術前化学放射線療法;5-FUベースの化学療法へのオキサリプラチンの追加
・第3相ランダム化試験、CAO/ARO/AIO-04 study
・背景:局所進行直腸がんにおいて、CAO/ARO/AIO-94 trialにおいて、フルオロウラシル併用術前化学放射線療法、直腸間膜全切除(TME, total mesorectal excision)、フルオロウラシルによる術後化学療法が標準治療として確立された。
・今回の試験では、この確立されたレジメンと、オキサリプラチンを術前および術後化学療法へ追加したレジメンの成績を比較した。
・方法:多施設共同、第3相ランダム化試験。
・直腸腺がん、cT3-4 または リンパ節転移陽性の患者を2つのグループにランダム化した。
・コントロール群では標準的なフルオロウラシルベースの治療を行い、術前放射線治療(50.4 Gy/28回) + フルオロウラシル(1000 mg/m2 on days 1-5 and 29-33)、外科的手術を行い、術後にボーラス・フルオロウラシル(500 mg/m2)on days 1-5 and 29を施行した。
・治験群(investigational group)では、術前放射線療法(50.4 Gy/28回) + フルオロウラシル(250 mg/m2)on days 1-14 and 22-35、オキサリプラチン 50 mg/m2 on days 1, 8, 22 and 29に投与を行い、外科的手術後にオキサリプラチン(100 mg/m2 on days 1 and 15)、ロイコボリン(400 mg/m2 on days 1 and 15)、フルオロウラシル(2400 mg/m2 on days 1-2 and 15-16)8サイクルを施行した。
・層別化:施設、臨床T病期(cT1-3 vs. T4)、臨床N病期(cN0 vs. N1-2)
・主要評価項目:無病生存(DFS, disease-free survival)
・結果:登録された患者1265例のうち、1236例が評価可能であった(治験群 613例、コントロール群 623例)
・経過観察期間(中央値)50ヶ月、3年無病生存割合:治験群 75.9%、コントロール群 71.2%(HR 0.79, 95% CI 0.64-0.98, p=0.03)
・術前のGrade 3-4毒性:治験群 24%、コントロール群 20%。
・術後にオキサリプラチン/フルオロウラシル/ロイコボリン投与が行われた445例のうち、158例(36%)にGrade 3-4毒性効果が認められた。
・術後にフルオロウラシル投与が行われた患者470例のうち、170例(36%)にGrade 3-4毒性効果が認められた。
・晩期のGrade 3-4有害イベント発生割合:プロトコール治療が行われた患者において、治験群 25%、コントロール群 21%であった。
<結論>局所進行直腸がんに対するフルオロウラシルベースの化学放射線療法および術後化学療法へオキサリプラチンを追加することによる無病生存の改善効果が認められた。今回のCAO/ARO/AIO-04試験により確立されたレジメンは局所進行直腸がんに対する新たな治療選択肢と考えられる。


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