肺がん>非小細胞肺がん>局所進行>化学放射線療法>免疫チェックポイント阻害剤>ペンブロリズマブ

 

肺がん>非小細胞肺がん>局所進行>化学放射線療法>免疫チェックポイント阻害剤>ペンブロリズマブ


【KEYNOTE-799】 Jabbour SK, et al. JAMA Oncol. 2021. PMID: 34086039

・局所進行非小細胞肺がんに対するペンブロリズマブ(pembrolizumab)同時併用化学放射線療法
・第2相試験、KEYNOTE-799
・重要性:局所進行 III期非小細胞肺がん(NSCLC, non-small cell lung cancer)に対する同時化学放射線療法へペンブロリズマブを追加投与することによる治療ベネフィットが存在する可能性がある。
・目的:III期非小細胞肺がんに対する同時化学放射線療法とペンブロリズマブの併用療法の治療成績と安全性を評価すること。
・対象と方法:第2相、非ランダム化試験(KEYNOTE-799)
・2018年11月-2020年7月、10カ国、52施設から症例を集積した。
・2020年10月時点での経過観察期間(中央値)は、コホートA 18.5ヶ月、コホートB 13.7ヶ月。
・スクリーニングされた301例のうち、治療歴のない、外科的切除不能、病理学的/画像的に確認されたIIIA/IIIB期非小細胞肺がんで、RECIST v1.1にて評価可能病変を有する216例を登録した。
・コホートA(扁平上皮がん/非扁平上皮がん)では、カルボプラチン(AUC 6)/パクリタキセル(200 mg/m2)+ ペンブロリズマブ(200 mg)1サイクル投与後、カルボプラチン(AUC 2)/パクリタキセル(45 mg/m2)毎週投与、6サイクル + ペンブロリズマブ 2サイクルを標準的な胸部放射線治療に併用した。
・コホートB(非扁平上皮がん)では、シスプラチン(75 mg/m2)/ ペメトレキセド(500 mg/m2)+ ペンブロリズマブ(200 mg)3週毎、3サイクル投与し、第2サイクルおよび第3サイクルで胸部放射線治療を併用した。
・患者に対しては、化学放射線療法後に14サイクルのペンブロリズマブ投与を追加した。
・主要評価項目:客観的奏効割合(RECIST v1.1)、肺臓炎(Grade 3-5)
・結果:コホートAにおいて、112例が治療され、男性 76例(68%)、年齢(中央値)66.0歳、66例(58.9%)ではPD-L1 tumor proportion score 1%以上であった。
・コホートBにおいて102例が治療され、男性 62例(60.8%)、年齢(中央値)64.0歳、40例(39.2%)でPD-L1 tumor proportion score 1%以上であった。
・客観的奏効割合:コホートA 70.5%、コホートB 70.6%であった。
・奏効期間(中央値)は未到達、コホートA 79.6%、コホートB 75.6%で12ヶ月以上奏効が持続した。
・肺臓炎(Grade 3-5)発生割合は、コホートA 9/112例(8.0%)、コホートB 7/102例(6.9%)であった。
・治療関連有害イベント(Grade 3-5)発生割合:コホートA 72例(64.3%)、コホートB 51例(50.0%)であった。
<結論>今回の第2相試験結果からは、治療歴のない局所進行III期非小細胞肺がんに対する同時化学放射線療法とペンブロリズマブの併用療法の抗腫瘍効果は有望なもので、安全性はマネージメント可能な範囲のものであった。

 

Jabbour SK, et al. JAMA Oncol. 2020. PMID: 32077891

・局所進行非小細胞肺がんに対する化学放射線療法へのペンブロリズマブ(pembrolizumab)の(同時)併用、第1相試験
・同時化学放射線療法(カルボプラチン/パクリタキセル併用、60 Gy)にペンブロリズマブの投与を追加。
・コホート1では化学放射線療法後2-6週後よりペンブロリズマブ(200 mg、3週毎)の投与を行い、コホート2では化学放射線療法の第29日目より減量したペンブロリズマブ(100 mg、3週毎)、コホート3では化学放射線療法第29日目よりペンブロリズマブ(200 mg、3週毎)、コホート4では減量したペンブロリズマブ(100 mg、3週毎)を化学放射線療法の第1日目より投与、コホート5ではペンブロリズマブ(200 mg、3週毎)を化学放射線療法の第1日目より投与。
・ペンブロリズマブの最大耐用量(MTD, maximum tolerated dose)に基づき、safety expansion cohort6例を追加した。
・用量制限毒性(DLT, dose-limiting toxicity):ペンブロリズマブ投与後の肺臓炎(グレード4以上)と定義。
・解析に組み入れられた21例(女性 11例 [52%]、年齢の中央値 69.5歳)において、いずれのコホートにおいても用量制限毒性(DLT)は観察されなかった。
・コホート5のレジメンにて治療された safety expansion cohotにおいて、1例にグレード5の肺臓炎が認められた。
・グレード3以上の免疫関連有害事象(irAEs, immune-related adverse events)が4例(18%)に認められた。
・1回以上のペンブロリズマブ投与が行われた患者(21例)の無増悪生存期間の中央値は18.7ヶ月で、6ヶ月および12ヶ月無増悪生存率はそれぞれ81.0%、69.7%であった。
・2回以上のペンブロリズマブの投与が行われた患者(19例)の無増悪生存期間の中央値は21.0ヶ月であった。
<結論>今回の試験結果からは、III期非小細胞肺がんに対する化学放射線療法への抗PD-1阻害剤の併用は忍容可能で、12ヶ月無増悪生存率は69.7%と有望な成績であった。


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