脳転移>定位放射線治療>再照射>後ろ向き研究

 

脳転移>定位放射線治療>再照射>後ろ向き研究


Kowalchuk RO, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34644606

・脳転移に対する定位手術的照射(SRS, stereotactic radiosurgery)後の局所再発 / 辺縁再発に対する定位手術的照射による再照射
・後ろ向き研究、米国
・方法:生検にて診断された非小細胞肺がんで、1つ以上の脳転移に対していい手術的照射(SRS)が施行された患者を対象とした。
・2015-2020年の期間に、1回目のSRS(SRS1)の線量処方が行われたアイソドーズラインに重なりがある病変に対し再度の定位手術的照射(SRS2)が行われた患者を評価した。
・術前治療としてSRSが行われた患者は除外した。
・主要評価項目:RANO criteriaによる局所制御、放射線脳壊死(RN, radiation necrosis)、症候性脳壊死(SRN, symptomatic radiation necrosis)
・結果:8施設から登録された102例、123病変を組み入れた。
・1回目のSRSから2回目のSRS施行までの期間(中央値)は12ヶ月であった。
・2回目のSRSの照射線量(中央値)は、50% isodose line に対し 18 Gy(16-18 Gy)が処方されており、最大線量(中央値)は30.5 Gy(IQR 25.0-36.0)、V12Gyの中央値は 3.38 cc(IQR 0.83-7.64)であった。
・局所制御割合:1年 79%、2年 72%。
・腫瘍体積 <1 ccで局所腫瘍制御が良好であった(p<0.005) ・25例(20%)に放射線脳壊死が認められ、9例(7%)で症候性脳壊死の発生がみられた。 ・1回目のSRS および 2回目のSRSの最大線量 >40 Gyが放射線脳壊死発生と関連していた(それぞれ p<0.05)
・免疫療法の既往と放射線脳壊死や症候性放射線脳壊死との関連はみられなかった。
<結論>脳転移に対する定位手術的照射後の局所再発 / 辺縁再発に対する定位手術的照射後の局所制御率は高く、症候性脳壊死の発生率は低いものであった。2回目の定位手術的照射において、V12Gy <9cc、最大線量 <40 Gyに収めることにより放射線脳壊死 / 症候性脳壊死の発生リスクを低減できる可能性が示唆された。これらの結果は主に腫瘍体積がおよそ1 cc以下で、初回の定位手術的照射(SRS)から2回目のSRSまでの期間が1年程度ある患者で主に適応可能。


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