脳転移>術後照射>定位放射線治療>悪性黒色腫

 

脳転移>術後照射>定位放射線治療>悪性黒色腫


Gallo J, et al. Clin Oncol (R Coll Radiol). 2021. PMID: 34642065

・メラノーマ(悪性黒色腫)脳転移に対する手術後の術後食腔への分割定位放射線治療
・後ろ向き研究、オーストラリア
・目的:脳転移に対するて摘出術後の摘出腔に対し、分割定位放射線治療(HSRT, hypofractionated stereotactic radiotherapy)を行うことにより局所制御を改善できる。
・これまでの多くの報告では、再発率が高く、神経死(neuroligical death)多いtメラノーマ(悪性黒色腫)患者が含まれるものは少ない。
・今回の研究の目的は、悪性黒色腫に対する摘出術後、術後腔に対する分割定位放射線治療を施行した患者の治療成績を評価することです。
・対象と方法:2012年1月-2020年5月に治療が行われた患者の後ろ向き研究を行った。
・手術後に局所再発リスクが高い患者に対して、術後の分割定位放射線治療が推奨された。
・治療後、3ヶ月ごとにMRI検査を2年間継続した。
・評価項目:全生存、局所制御、放射線脳壊死発生率、症候性脳壊死発生率。
・結果:57例、63病変を解析した。
・分割定位放射線治療の主な線量分割:24 Gy/3回 または 27.5 Gy/5回
・生存者の経過観察期間(中央値):32ヶ月
・局所制御割合:1年 90%、2年 83%、3年 76%
・脳転移の亜全摘(HR 12.5, p=0.0238)が局所再発と関連していた。
・全生存割合:1年 64%、2年 45%、3年 40%。
・画像的な放射線脳壊死が10例(16術後腔)に認められ、画像的脳壊死発生率は1年 5%、2年 8%。
・画像的脳壊死発生までの期間(中央値):21ヶ月(6-56ヶ月)
・これら画像的脳壊死のうち、3例(5%)が症候性で、症候性脳壊死発生までの期間(中央値)26ヶ月(21-32ヶ月)
<結論>悪性黒色腫(メラノーマ)の脳転移に対する摘出術後に分割定位放射線治療が行われた患者の局所制御率は高いものであった。亜全摘となった患者では分割定位放射線治療後の局所再発リスクが高かった。症候性脳壊死は術後腔の5%に認められ、長期生存者では8%の頻度であった。


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