頭頸部がん>化学放射線療法>シスプラチン投与スケジュール>システマティックレビュー/メタアナリシス

 

頭頸部がん>化学放射線療法>シスプラチン投与スケジュール>システマティックレビュー/メタアナリシス


Szturz P, et al. Oncologist. 2017. PMID: 28533474

・頭頸部がん(上咽頭がんを除く)に対するシスプラチン併用化学放射線療法;毎週投与 vs. 3週毎投与
・システマティックレビュー/メタアナリシス
・背景:局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する、根治的化学放射線療法 / 術後化学放射線療法において、高容量シスプラチン(100 mg/m2)3週毎投与が標準的と考えられている。
・しかしながら、忍容性が不良なためさまざまなま低用量シスプラチンの毎週投与の併用が日常臨床では用いられることが増えてきている。
・今回のシステマティックレビュー/メタアナリシスの目的は、シスプラチンの3週毎投与と毎週投与の有効性と安全性、コンプライアンスを比較する事。
・対象と方法:局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する、通常分割照射による、術後化学放射線療法 / 根治的化学放射線療法の前向き研究のシステマティックレビューを行った。
・放射線治療の照射線量:術後照射 60-66 Gy、根治的照射 66-70 Gy
・標準的な高容量シスプラチン(100 mg/m2、3週毎)と低用量シスプラチン(50 mg/m2以下、毎週投与)の比較を行った。
・主要評価項目:全生存(OS, overall survival)
・副次評価項目:奏効率、急性期有害イベント、晩期有害イベント、治療コンプライアンス
・結果:52研究、4,209例を組み入れ解析を行った。
・シスプラチン 3週毎投与と毎週投与の比較において、全生存に有意な差異を認めなかった。
・根治的化学放射線療法において、3週毎投与と比較して、毎週投与でコンプライアンスが良好で、Grade 3-4骨髄抑制(白血球減少 p=0.0083、好中球減少 p=0.0024)、嘔気 / 嘔吐(p<0.0001)、神経毒性(p=0.0099)が少なかった。
・術後化学放射線療法では、両治療法の違いは小さいものであったが、シスプラチン毎週投与で嚥下障害(Grade 3-4)(p=0.0026)および体重減少(p<0.0001)が少なかった。
<結論>局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する化学放射線療法において、シスプラチン 高容量3週毎投与と低用量毎週投与後の生存成績を比較するにはエビデンスは十分なものではなかった。今後、シスプラチンの高容量3週毎投与と低用量毎週投与を前向きに比較する必要がある。


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