頭頸部がん>化学放射線療法>有害事象>粘膜炎>NLR

 

頭頸部がん>化学放射線療法>有害事象>粘膜炎>NLR


Kawashita Y, et al. BMC Cancer. 2021. PMID: 34583669

・喉頭がん/咽頭がん患者における放射線性粘膜炎と好中球-リンパ球比(NLR, neutrophil-to-lymphocyte ratio)
・後ろ向き研究、日本
・背景:好中球-リンパ球比(NLR, neutrophil-to-lymphocyte ratio)は全身性のマーカーで、多くの上皮性のがん患者において、再発や全生存に関連することが報告されている。
・頭頸部がんに対する放射線治療が行われる患者の大半には粘膜炎が認められ、重篤な放射線性粘膜炎は生活の質(QOL, quality of life)へ大きな影響を与える。
・しかしながら、重篤な粘膜炎と好中球ーリンパ球比との関連性に関してはほとんど知られていない。
・今回の研究の目的は喉頭がん/咽頭がん患者における重篤な放射線性粘膜炎と好中球-リンパ球比との関連性を示すことです。
・方法:今回の後ろ向き研究において、咽頭がん/喉頭がんに対し根治的(化学)放射線療法を施行した99例のGrade 3粘膜炎の発生を検討した。
・単変量/多変量ロジスティック解析を行い、Grade 3粘膜炎の関連因子を調査した。
・カプランマイヤーカーブとログランクテストにて好中球リンパ比(NLR)高値(>5)低値(<5)の患者比較を行った。
結果:Grade 3 粘膜炎発生割合は39%であった。
・単変量ロジスティック解析にて、好中球リンパ球比(odds ratio [OR] 1.09, 95% CI 1.02-1.16, p=0.016)および 喫煙(OR 1.02, 95% CI 1.00-1.03, p=0.048)がGrade 3粘膜炎と関連していた。
・多変量ロジスティック解析にて、好中球-リンパ球比は独立してGrade 3粘膜炎と関連していた(OR 1.09, 95% CI 1.01-1.17, p=0.021)
・カプランマイヤーカーブによる解析においても、放射線治療前のNLR>5の患者では、NLR<5の患者と比較して、Grade 3粘膜炎を発生する割合が高かった(p=0.045)
<結論>喉頭がん/咽頭がんに治する根治的(化学)放射線療法施行例において、好中球-リンパ球比が高い患者では、重篤な放射線性粘膜炎を発生するリスクが高いことが示唆された。


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