食道がん>術前化学放射線療法>セツキシマブ併用

 

食道がん>術前化学放射線療法>セツキシマブ併用


Gibson MK, et al. Oncologist. 2020. PMID: 31227647

・食道腺がんに対するオキサリプラチン/5-FU/セツキシマブ併用術前化学放射線療法、外科的切除およびドセタキセル/セツキシマブによるアジュバント化学療法
・第2相試験、ECOG-ACRIN Cancer Group (E2205)
・背景:切除可能食道腺がんに対する標準治療はネオアジュバント(術前)化学放射線療法+外科的切除ですが、再発の頻度は高い。
・治療成績を改善するため、EGFR阻害により病理学的完全奏効割合(pCR, pathologic complete response)を改善できると仮説をたて、化学放射線療法へのセツキシマブを追加する第2相試験を計画した。
・対象と方法:病理学的完全奏効割合を25%から45%へ改善することを目標とした。
・化学放射線療法:オキサリプラチン 85 mg/m2 days 1, 15 and 29、5-FU 180 mg/m2/24 hours x 35日;セツキシマブ 400 mg/m2 day 1、その後 250 mg/m2 on day 8, 15, 22 and 29に投与した。
・放射線治療:45 Gy/25回の照射を行った(強度変調放射線治療 [IMRT] の施行を許容した)。
・食道切除術後、アジュバント化学療法(ドセタキセル / セツキシマブ)を2サイクル追加した。
・適格患者21例のうち、17例に対し外科的手術が施行された。
・4例が手術前に死亡(肺塞栓、下痢 Gr3、化学放射線療法期間中の病勢増悪、敗血症/低酸素血症、急性呼吸促迫症候群 [ARDS])。
・病理学的完全奏効が7例で得られた。
・3例が急性呼吸促迫症候群(ARDS)のために死亡し、7例が研究に関連し死亡した。
・残り14例のうち12例に対しアジュバント化学療法が開始された。
・病理学的完全奏効が得られた7例のうち2例が死亡し、いずれも急性期呼吸促迫症候群に伴うものであった。
・適格患者21例のうち、13例が死亡しており、8例が生存。
・強度変調放射線治療の使用と呼吸促迫症候群との関連はなかった。
<結論>オキサリプラチン/5-FU/セツキシマブ併用化学放射線療法の有効性は有望なものであったが、毒性が強く、7例が試験に関連して死亡し、試験は終了した。術後死亡はすべて呼吸促迫症候群に伴うものであった。このレジメンでの治療は推奨されない。


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